[東京 8日 ロイター] - 菅義偉首相は8日午後の衆院予算委員会で、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が女性蔑視と受け止められかねない発言をしたことについて、国益にとってマイナスになるとの認識を示した。
菅首相は森会長の発言が国益にとってどう働くかを問われ、「国益にとって芳しくない」と述べた。
その上で、森会長が続投すべきか辞めるべきかに関しては「政府と独立した組織委員会で決めるべきこと」と指摘した。「私自身が独立した組織に人事への口出しをすることはすべきでない」と述べ、あくまで進退問題については組織委員会に任せるとの考えを強調した。
早稲田夕季委員(立民)への答弁。
東京五輪・パラリンピック組織委員会は7日、森会長が「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言した問題を受けて、「五輪・パラリンピックの精神に反する不適切なもの」とし、会長が発言を撤回、謝罪したなどとするコメントを公表した。
*内容を追加しました。
(中川泉 編集:内田慎一 )