[ジャカルタ 12日 ロイター] - インドネシアは、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するための移動規制で打撃を受ける自動車業界を支援するため、一部の自動車販売に対するぜいたく税を一時的に廃止する。
経済担当調整省が11日夜に発表した声明によると、期間は3月から5月まで、対象となるのはエンジンの排気量1500CC未満のセダンと二輪車。現在、これらの自動車の販売にかかる税率は10─30%となっている。
その後の3カ月は税率を50%引き下げ、さらにその後の3カ月には引き下げ幅を25%とする。支援策は3カ月ごとに検証するという。
同省は、メーカーやディーラーなどを含め150万人を雇用する自動車業界は経済にとって重要だとの見解を示し、この税制優遇措置によって生産台数は8万1752台押し上げられる可能性があるとした。
インドネシアの自動車市場は、トヨタ自動車、ダイハツ、三菱自動車、ホンダといった日本勢が大きなシェアを握っている。