💎 今日の市場でもっとも健全な企業を見てみましょう完了

ロシア中銀、政策金利を4.25%に据え置き 利下げ打ち止め表明

発行済 2021-02-12 19:57
更新済 2021-02-13 02:45
© Reuters. ロシア中銀、政策金利を4.25%に据え置き

[モスクワ 12日 ロイター] - ロシア中央銀行は12日、主要政策金利を過去最低水準の4.25%に据え置くことを決定した。同時に、一段の利下げは実施せず、インフレが目標近辺で安定化した時点で段階的に利上げを実施していくと表明した。

ロシア中銀は2020年7月から金利を据え置き。ロイターが実施した調査では今回も据え置きが予想されていたほか、年内は金利変更はないとの見方が示されている。

中銀は昨年、新型コロナウイルス感染拡大や原油安への対応の一環として利下げを実施。ただ通貨ルーブルの下落を反映しインフレが高進しており、国際通貨基金(IMF)が年内に50ベーシスポイント(bp)の利下げ検討を提言したものの、利下げ余地は少なくなっている。

中銀は声明で「ディスインフレリスクは年内は台頭しない」とし、今後は中立的な金融政策への回帰に向けたタイミングとペースを検討していくと表明。ナビウリナ総裁は記者会見で、理事会は利下げを検討しなかったとした上で、「利下げ余地はなくなったと考えている。ただ、年内は景気回復支援に向け金融政策を緩和的に維持する」と述べた。

中銀は経済見通しについて、21年の成長率見通しをプラス3─4%に据え置いた。20年はマイナス3.1%と、11年ぶりの大幅なマイナス成長に陥った。

インフレ率は、今月もしくは来月に5.5%近辺でピークを付けた後、鈍化すると予想。年末には3.7─4.2%に低下するとの見方を示した。

今後の金融政策運営について、キャピタル・エコノミクスは、最初の利上げが22年10月に実施されると予想。シティは21年末までに1回の25bpの利上げが実施され、22年末までには金融政策は中立的に戻るとの見方を示した。ソバ・キャピタルは最初の利上げは22年上半期と予想している。

© Reuters. ロシア中銀、政策金利を4.25%に据え置き 利下げ打ち止め表明

中銀は次回政策決定会合を3月19日に開く。

通貨ルーブルは中銀の金利据え置きにはほとんど反応しなかったものの、欧州連合(EU)の対ロシア追加制裁を巡る懸念が重しとなり、下落。対ユーロで0.1%安の1ユーロ=89.44ルーブル、対ドルで0.5%安の1ドル=73.97ルーブルとなっている。

*情報を追加します

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます