[シドニー 16日 ロイター] - オーストラリアで人口が2番目に多いビクトリア州のアンドリュース首相は16日、先週導入した5日間のロックダウン(都市封鎖)について、17日に緩和を開始できる良い位置にあるとの見方を示した。
同州では、州都メルボルンの隔離用ホテルに絡むクラスター(集団感染)発生を受けて12日深夜から厳しいロックダウンに入った。600万人以上の住民が、必需品の買い物や仕事、介護・看護、屋外での運動を除いて自宅待機を義務付けられている。
アンドリュース首相が16日に発表した州内の新規感染者は2人。隔離用ホテルに関連したクラスターはこれで19人となった。
同首相は記者会見で「戦略は奏功している」と述べ、「明日夜に(制限を)変更できる良い位置につけている」との見方を示した。ただ「今後24時間が極めて重要であり、確約はできない」とも述べた。
21日までの予定でメルボルンで開催されているテニスの全豪オープンは、ロックダウン終了まで観客の入場を禁止している。