[ワシントン 16日 ロイター] - 米国のブリンケン国務長官は16日、2015年のイラン核合意を巡り同国との「外交の道は現時点で開かれている」と表明した。ただ、バイデン政権がイラン当局者らと直接対話したかどうかについては、明確な回答を避けた。
米公共ラジオ局(NPR)のインタビューで語った内容が同局によって公表された。ブリンケン氏は「イランは依然、(核合意)順守の状況からは程遠い。このため、われわれはイランの対応を見守る必要がある」と続けた。
直接の外交関係を再開する準備が進められているかとの質問には、イランが核合意を再び順守すれば、米国も同様に復活するとのバイデン氏の公式な立場に言及。「大統領は米国の立場を非常に明確に、繰り返し示してきた。イランがどう反応するか見守るつもりだ」と語った。
インタビュアーが「直接の外交関係が将来的に視野に入っているというのは否定しないのか」と再度質問したのに対しては「将来的に何らかの関与があれば、外交関係が必要になると想定している」と応じた。
イランは国際原子力機関(IAEA)に対し、核合意の参加国が義務を果たさない場合、核施設に対するIAEAの抜き打ち査察を認める追加議定書の履行など自主的措置を約1週間後に停止すると通知している。