[シドニー 17日 ロイター] - 豪ウェストパック銀行が17日発表した第1・四半期(2020年10─12月期)決算は、利益が前年同期比16%増の19億7000万豪ドル(15億3000万米ドル)となった。
豪経済や住宅市場の回復を受けて貸倒引当金の戻し入れ益5億0100万豪ドルが発生した。
2020年度下半期(4─9月)の四半期平均利益(8億0800万豪ドル)から2倍以上に増えた。
コア利益は28%増えた。住宅市場が再び活況になり、住宅ローンの販売が回復したことによる売上高の増加と利益率改善が背景にある。
ピーター・キング最高経営責任者(CEO)は「経済は回復し、消費者と企業の信頼感は強く、労働市場は想定をはるかに上回る底堅さを示してきた」と指摘。「国内の新型コロナウイルス感染拡大の影響について不透明感はなおあるが、楽観的見方は正当化される」と述べた。
予想を上回る決算を受けて株価は一時6%超上昇し、1年ぶりの高値を付けた。
ただ、ウェストパックは利益率が引き続き圧迫され、2021年に投資が増える見通しであるため、今年度の残る期間の決算も同様に好調となる可能性は低いとした。
同社は新型コロナのパンデミック(世界的大流行)に対応して昨年は四半期ごとの決算を発表していたが、今後は半期決算に戻すとした。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210217T021114+0000