[ニューヨーク 17日 ロイター] - 米国時間の原油先物は約1ドル上昇した。厳しい寒波の影響で、テキサス州の原油生産の多くが停止していることが背景。
清算値は、北海ブレント先物が0.99ドル(1.6%)高の1バレル=64.34ドル、米WTI原油先物は1.09ドル(1.8%)高の1バレル=61.14ドル。一時、ともに昨年1月以来の高値に上昇していた。
原油相場は、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」の減産や、サウジアラビアの追加削減、新型コロナウイルスワクチン接種による需要回復期待などに支援されてきた。
これに加え、先週末からテキサス州を襲っている異例の寒波で、原油生産や精製に影響が出ていることが相場を一層押し上げている。
みずほ(ニューヨーク)のエネルギー先物部門ディレクター、ボブ・イエーガー氏は「WTIはおそらく65.65ドル近辺まで上昇するだろう」と語った。