[テルアビブ/ワシントン 17日 ロイター] - バイデン米大統領とイスラエルのネタニヤフ首相の電話会談が17日、ようやく実現した。バイデン大統領が中東地域の首脳と会談するのは初めて。
バイデン大統領は1月20日の就任以降、これまでに数十人の外国指導者と電話会談を行ったが、ネタニヤフ首相は含まれておらず、ネタニヤフ首相がトランプ前大統領と緊密な関係を構築したことをバイデン氏が不快に感じたとの憶測が広がっていた。
電話会談が遅れたのは、3月23日にイスラエル総選挙を控え、米政権がネタニヤフ氏を支持しているとみなされることを避けるためとの見方もあった。
イスラエル首相府によると、両者の電話会談は1時間ほどで、イラン問題やアラブ諸国との関係などが議題になった。首相府は声明で「両者は長年にわたり親密な関係を築くとともに、イスラエルと米国の同盟関係強化に向けて協力していく」とした。また、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)への対処法も話し合われたという。
バイデン大統領も記者団に対し「よい会談だった」と述べた。