[ワシントン 17日 ロイター] - ロシア産ガスを欧州に運ぶ海底パイプライン事業「ノルドストリーム2」敷設工事を巡り、超党派の米議員がブリンケン米国務長官に対し書簡で説明を求めたことがわかった。
書簡を送ったのは、マイケル・マコール下院議員(共和党、テキサス州選出)、マーシー・キャプター下院議員(民主党、オハイオ州選出)ら。「『ノルドストリーム2』が完成すれば、ロシアのエネルギー資源を武器に、プーチン政権が欧州全体に一段の政治圧力をかけられるようになってしまう」と懸念を表明した。
「ノルドストリーム2」は9割以上完成しているが、まだバルト海深海での複雑な工事を残しているという。
議員らは、バイデン政権が国防権限法に基づき「ノルドストリーム2」建設に関与した企業に関する報告書を議会に提出することとなっていたが、その提出期限だった2月16日を超過している点を問題視。ブリンケン国務長官に対し、報告書の進ちょくや工事に関わった船舶などに制裁措置を課す可能性について説明を求めた。