[ローマ 22日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会のジェンティローニ委員(経済担当)は、新型コロナウイルス禍を受けた財政規律の一時停止措置を延長するか数週間内に決定するとの見込みを示した。
EUは昨年、コロナ禍への対応で域内各国が巨額の財政支出を迫られたことを受け、財政規律を定めた安定・成長協定を一時停止した。
ジェンティローニ委員は、イタリア紙ラスタンパとのインタビューで、「協定の一時停止を延長するかやその方法を数週間内に決める見通しだ。また、それを新たな戦略目標に従ってどう調整するか数カ月内に検討開始する予定だ」と述べた。
欧州各国にコロナ支援終了のタイミングに注意を喚起。「(支援策)終了は遅過ぎるよりも早過ぎる方が危険だ」と述べた。
ドラギ首相率いるイタリア新政権については、信頼回復のための基礎であり、安定・成長協定の改定を巡り域内の他の国から反対が出た場合も克服する助けになってくれるだろうと述べた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210222T082707+0000