[ローマ 22日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビスコ・イタリア中銀総裁は22日、単一通貨ユーロが長期的に存続するためには、ユーロ加盟国による連邦国家形成の以外の道はないと述べ、新型コロナウイルス感染拡大によりこの方向に進んでいるとの認識を示した。
ビスコ総裁はオンラインセミナーで、「国家を持たない通貨は一定期間は存続できるが、その後は国家と予算同盟が必要になる」と述べた。
イタリア首相に就任したドラギ前ECB総裁は先週に行った初めての議会演説で、自身が率いる内閣を支持することは「共通の予算を持つ、統合が一段と進んだ欧州」が実現するとの見通しを共有することだ表明している。