[ベルリン/ブリュッセル 22日 ロイター] - 欧州連合(EU)外相は22日、ロシアのプーチン大統領の側近4人に制裁を発動することで合意した。ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏に実刑判決が下されたことに対する象徴的な対応となる。
この問題を巡っては独仏に加え、ポーランドとバルト3国がロシアに対する強いメッセージを送る必要があると主張していた。EUは3月初旬に今回の決定を正式に承認する見通し。
EU外交官によると、渡航禁止と資産凍結の対象になるのは、ロシア連邦捜査委員会のアレクサンドル・バストリキン委員長、イーゴリ・クラスノフ検事総長、治安部隊を率いるビクトル・ゾロトフ氏、連邦刑務所の責任者アレクサンドル・カラシニコフ氏。
EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は記者団に対し、人権侵害に対し世界的に制裁を発動する新たな枠組みの下で4人に対する制裁措置を実施すると明らかにした。
ナワリヌイ氏の処遇を巡り、EUはすでに6人のロシア人と国営の科学研究機関に対する制裁を発動させている。
EU外相の決定に先立ち、ドイツのマース外相は「追加制裁の準備、特定の個人のリストの準備を指示することに賛成だ」とし、「関係が冷え込んでいることは確かだが、ロシアとどのように建設的な対話を維持していくかを協議する必要もある」と述べていた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210222T191156+0000