[コペンハーゲン 24日 ロイター] - デンマークは、3月から一部の店舗と学校を再開すると明らかにした。
同国の新型コロナウイルス感染は欧州諸国では最低水準。より感染力の強い変異株拡大抑制のため昨年12月に実施したロックダウン(都市封鎖)により、感染者数は減少している。
こうした状況で待望の再開措置となるが、今後数カ月に入院者数が大幅に増加するリスクもはらんでいる。
今回の措置では、面積5000平方メートル以下の店舗の営業と、最大25人までの屋外娯楽活動の再開が認められる。一部地域では学校も再開されるが、生徒には週2回の検査が義務付けられる。
この措置は専門家の諮問グループの助言に基づいて実施されるが、政府は、今後入院者数が激増する恐れがあるとしている。
ホイニケ保健相は記者会見で、「活動が増えれば感染が増え、したがって入院者数が増えることになる」と述べた。
新型コロナ感染による入院者数は現在247人。同相は、4月半ばには一時的に880人程度まで増加する可能性がある、とした。
一方、バンメン経済相は24日、店舗の再開により毎月20億クローネ(3億2692万ドル)以上の経済効果が期待できると指摘。ただ、「われわれは、事を急ぎすぎて感染が制御不能になった他国の事例を見てきている。これは避けなければならないシナリオだ」とも述べた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210225T004052+0000