[シドニー 26日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)は26日、臨時の国債買い入れオペを通知した。各国市場の混乱を背景に豪3年債利回りが中銀目標の0.1%を一段と上回る水準に達したことを受けた。
買い入れ対象は2023年4月─24年4月償還債。オファー額は30億豪ドル(23億5000万米ドル)で、前日の定例オペと同様の規模。
ただ、市場では世界的な成長加速やインフレの観測を背景に債券価格が下落しており、オペの影響は限定的となっている。
3年債利回りは0.15%。3年債の多くを豪中銀が保有する状況になっているため、オペの影響が抑制されている面もある。より流動性の高い3年債先物のインプライド・イールドは一時0.35%まで上昇していた。
10年債先物は12ティック安の98.1550と、市場が大混乱に陥った昨年3月以来の安値水準。週間では41ティック安で、2001年以来の大幅な下落となっている。
10年債利回りは1.847%で、2019年4月以来の高水準。今週に入って45ベーシスポイント(bp)上昇している。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210226T031852+0000