[ウェリントン 1日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)の最大都市オークランドのフィル・ゴフ市長は1日、週末から同市に導入されたロックダウン(都市封鎖)により雇用や経済に大きな影響が及ぶとし、オークランド市民の新型コロナウイルスのワクチン接種を優先すべきだとの考えを示した。
人口約200万人のオークランドは、コロナ感染が疑われていた期間中に自主隔離をしていなかった感染者が出たため、2月28日から1週間のロックダウンに入った。
ゴフ市長は、ロックダウンにより、1日当たり推計200人の雇用と3000万NZドル(2170万米ドル)以上の経済的影響が出るとの見方を示した。
さらなるロックダウンを回避し、雇用や所得を守り、オークランドが国全体の景気回復を後押しするという役割を果たせるよう、オークランド市民のワクチン接種を優先すべきだと指摘した。
今回導入された行動規制は4段階で2番目に厳しい「レベル3」で、生活必需品の買い物と生活維持に必要な仕事のための外出以外は禁止される。
アーダーン首相は1日、今回のコロナ感染例では、感染者の家族との接触を含め「複数の過ち」があったと指摘した。感染者は、ウイルス検査を受けた後も公共施設を訪れていたとされており、アーダーン氏は「大きな影響が及んだ」と懸念を示した。