[北京 2日 ロイター] - 中国疾病予防管理センターの専門家は、新型コロナウイルスの集団免疫獲得に向けて米国内で人口の90%がワクチン接種を終えれば、米国と中国の間の渡航規制を解除できるとの考えを示した。
新型コロナの感染者が世界最多の米国では、2月28日時点で国民の15%が少なくとも1度のワクチン接種を受けている。
同センターのチーフ伝染病学者Wu Zunyou氏は1日、清華大学とブルッキングズ研究所が主催したオンライン会合で「8月までには、集団免疫獲得に向け(米国で接種率が)90%に達するだろう。その時点で全ての政治的障害を取り除くことが可能なら、米中は自由な往来が出来る最初の2カ国となり得る」と説明した。
さらに「中国は新型コロナの観点から最も安全な国だ」と強調した。
また、6月までには米国のワクチン接種率が80%以上に達することを望んでいると述べた。
人口約14億の中国では、2月9日時点で4050万回のワクチン接種が行われている。