[グサウ(ナイジェリア) 2日 ロイター] - ナイジェリア北西部ザムファラ州で武装集団に連れ去られた女子生徒279人全員が解放された。同州知事が2日、ツイッターへの投稿で明らかにした。
武装集団は26日にザムファラ州ジャンゲベの学校を襲撃し、女子生徒317人を連れ去ったと報じられていたが、同州報道官によると、連れ去られたのは279人で、一部の生徒は茂みに隠れていた。
州知事は、女子生徒の画像を投稿した。
ロイター記者はジャンゲベの州政府庁舎内で、女子生徒とみられる数十人を目撃した。
大半の生徒にけがはなかったもようだが、少なくとも十数人は治療のため、病院に運ばれた。裸足の生徒が多く、足にけがをした生徒がいるという。
女子生徒の解放後、ブハリ大統領は「これ以上嬉しいことはない」とツイッターに投稿した。
7人の娘が連れ去られ、解放されたある父親は、これからも娘を学校に通わせると発言。
ラワル・アブドゥラヒ氏はロイターに「西洋式の教育を女子に受けさせないための策略だ。脅迫には屈しない。政府は拉致を防ぐため、直ちに対策を講じるべきだ」と述べた。
ナイジェリア北部では、身代金目当てで学校を襲撃し子どもを拉致する事件が頻発。ナイジェリア政府は、身代金支払いを拒否している。
27日には、武装集団に拉致された10代の男子生徒27人が解放された。
*内容を追加しました。