[バンコク 2日 ロイター] - タイのプラユット首相は2日、海外旅行者向けの新型コロナウイルスワクチン接種証明書の発行に関する研究を指示したことを明らかにした。タイはコロナ禍で大打撃を受けた観光産業の復活に取り組んでいる。
観光が主要産業のタイではかねてより「ワクチン・パスポート」構想が検討されていたが、具体的な導入予定は設定されていなかった。
プラユット首相によると、ワクチン接種を受けた国内在留者に対し、海外旅行時に提示できる証明書を発行する。
来週、関係当局が、ワクチン・パスポートの取得手続きや、ワクチン・パスポートを持った入国者の隔離手続きについて協議する。
プラユット首相はまずはワクチンが感染拡大防止にどの程度有効か見極め、他国と足並みを揃えて慎重に進める方針も示した。