[ワシントン 2日 ロイター] - 米公民権運動指導者のバーノン・ジョーダン氏が1日夜、死去した。85歳だった。娘のビッキーさんが2日、明らかにした。
ジョーダン氏は南部の人種隔離地区で育ち、公民権運動家や弁護士として活動。1980年にインディアナ州で白人至上主義者に銃撃され重傷を負ったこともある。政財界の内部に精通した重鎮として存在感を表したことで知られる。正式な政府職員としては勤務しなかったものの、1990年代にはビル・クリントン元大統領の近しい友人となり、ゴルフ仲間や助言者として交流を持った。
ビッキーさんは、ジョーダン氏は「愛する人々に囲まれて」穏やかに息を引き取ったとの声明を発表した。
クリントン元大統領と妻ヒラリー氏も声明を発表し、ジョーダン氏は「素晴らしい友人」だったと賞賛。「関わった全ての事象と人に対して大いなる頭脳と強靭な精神を注ぎ込んだ」と述べた。