[北京 2日 ロイター] - 中国生態環境省は2日に公表した報告書で、単位国内総生産(GDP)当たりの二酸化炭素(CO2)排出量を示す「CO2排出原単位」が2020年までの5年間で18.8%減少したと明らかにした。
政府の目標18%を上回り、中国経済の化石燃料への依存が低下したことを示した。中国は世界最大の温室効果ガス排出国。
2015年に68兆9000億元だった中国のGDPは、5年間で101兆6000億元(15兆7100億ドル)に増加した。
習近平国家主席は2030年までにCO2排出をピークアウトさせ、60年までに実質ゼロにする目標を掲げる。温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の目標実現に向け、再生可能エネルギーの消費拡大や石炭燃焼の削減に取り組んでいる。
今月の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で提示される2021─25年の5カ年計画には、CO2排出原単位の新たな目標やエネルギー消費管理など気候変動に関連した目標が盛り込まれる見通し。