[ロンドン 3日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のテンレイロ委員は3日、マイナス金利を過度に深掘りすると英経済に対する押し上げ効果よりも押し下げ効果が上回るようになると示す十分な証拠はないとの見方を示した。
同氏はフランクフルト大学主催のオンラインイベントで「銀行の信用供給に逆効果をもたらす」水準である「リバーサル・レート」まで金利が下がるリスクは「現在のところ理論上の概念で、われわれが目にしてきた経験的証拠に裏付けられていない」と語った。
同氏はかねてから、ユーロ圏などマイナス金利政策を導入した国・地域の実例に基づけば、英国でも同政策が経済成長と物価の押し上げを図る有効な手段になるとの見解を示してきた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210303T232648+0000