[ベンガルール 4日 ロイター] - 4日の原油先物は4%超上昇。1年強ぶりの高値を付けた。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国でつくる「OPECプラス」が、協調減産を4月まで1カ月延長すると合意したことを受けた。原油価格はこのところ上昇しているものの、新型コロナウイルス感染拡大を受けた需要減からの回復はまだ脆弱と判断した。
北海ブレント原油先物の清算値(終値に相当)は2.67ドル(4.2%)高の1バレル=66.74ドル。一時は2020年1月以来の高値となる67.75ドルまで上昇した。
米WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物は2.55ドル(4.2%)高の1バレル=63.83ドルで終了。こちらも一時は20年1月以来の高値となる64.86ドルを付けた。
TDセキュリティーズの商品ストラテジー部門責任者、バート・メレク氏は「サプライズだ。原油相場を高くし、究極的には新型コロナウイルス流行のため昨年に積みあがった在庫のオーバーハングの減少につなげたいというのがOPECのメッセージだ」と述べた。
一部アナリストは、日量50万バレル程度の減産縮小を予想していた。
また、イエメンのイスラム教シーア派武装組織フーシ派が、紅海に面したサウジアラビアの都市ジッダにある国営石油会社サウジアラムコの施設にミサイルを1発発射したと明らかにしたことも市場のセンチメントに影響した。