[ジュネーブ 15日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)の報道官は15日、英製薬大手アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチン接種後に報告されている血栓症などの副作用について諮問委員会が調査を進めているものの、因果関係を示す証拠は現時点で見つかっていないと、ロイターに対し明らかにした。
その上で、WHOは「全ての事例を十分に把握した上で、現在の指針に変更がある場合は調査結果と併せ、直ちに公式発表する」とした。
さらに、「ワクチン接種計画の推進は重要」と強調した上で、大規模なワクチン接種計画では「各国が潜在的に有害な事例を巡りシグナルを発することは正常な動きだが、ワクチン接種との関連を示しているわけではない」と述べた。同時に「調査をすることは良い慣行だ」とも述べた。