[16日 ロイター] - ミャンマー国営メディアによると、富豪で慈善家のジョージ・ソロス氏と関係のある財団が、軍事クーデターに抗議する「不服従運動」に資金を提供している疑いがあるとして、この財団の財務担当者1人が拘束された。
当局は、この財団の他の関係者11人についても、事情聴取のため、行方を追っているという。
国軍寄りの国営紙グローバル・ニューライト・オブ・ミャンマーが伝えた。
同紙によると、この財団は「オープン・ソサエティー・ミャンマー」(OSM)で、外国為替管理局の許可を得ずに送金を行い、「必要な法規制に従わずに」140万ドルをミャンマーの通貨チャットに両替した。両替した資金は、非政府組織を通じて不服従運動の参加者の支援に充てられている疑いがあるという。
ソロス氏が設立した「オープン・ソサエティー財団」(OSF)のウェブサイトによると、OSFは、社会正義、民主主義、人権を守る団体に資金を提供している。
同紙は、民主化指導者アウン・サン・スー・チー氏とソロス氏が2016年に会談した際の写真を掲載したが、今回の違法送金疑惑と、スー・チー氏、OSFとの関係については報じていない。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210316T094349+0000