[トロント 16日 ロイター] - 12日に発表されたカナダの2月雇用統計が予想よりも強い数字となったことを受けて、ストラテジストの間ではカナダ中央銀行が4月にも債券購入規模を縮小するとの観測が高まっている。
国内大手6行のストラテジストは、中銀が4月に週間の債券買い入れ規模を現行の40億カナダドルから30億カナダドルに縮小すると予想する。
ロイヤル・バンク・オブ・カナダのシニアエコノミスト、ジョシュ・ナイ氏は「4月の資産購入額の削減は新規国債発行の縮小見通しと一致する」との見方を示した。
中銀は昨年10月、週間の債券買い入れ規模を50億カナダドルから40億カナダドルに縮小した。同時に、買い入れ対象で長期債の割合を増やすよう構成を変更した。
ストラテジストの大半は、購入債券の期間がさらに長くなると予想している。
中銀はコメントを控えている。中銀は先週、新型コロナウイルスの感染が広がっているものの経済は予想よりも底堅さを維持しているとし、第1・四半期のカナダの経済成長率予想を上方修正した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210317T011342+0000