[オスロ 18日 ロイター] - ノルウェー中央銀行は18日、政策金利を予想通り過去最低のゼロ%で据え置いた。
中銀はフォワードガイダンスを修正し、今年下半期にも利上げを実施する可能性があることを示唆した。景気回復の兆しが出ていることが背景。
中銀はこれまで来年初めの利上げ開始を示唆していたが、エコノミストの間では、ガイダンスを年内の利上げ開始に変更するとの見方が多かった。
中銀は声明で「(中銀の)現在の見通しとリスクバランスに関する判断に基づけば、政策金利は2021年後半に引き上げられる可能性が最も高い」と表明。
「これは12月時点の予測よりも、利上げペースがやや早まることを意味する」と述べた。
ノルウェークローネは0906GMT(日本時間午後6時06分)現在、1ユーロ=10.0431クローネ。中銀の発表直前の10.0956クローネから上昇している。
中銀は、新型コロナウイルスの流行に対応するため、昨年3回の利下げを実施した。年内に政策金利を引き上げれば、G10中銀で初の利上げとなる可能性がある。
ノルデア・マーケッツは「中銀の新たな金利予測は、12月に初の利上げがあることを示唆している。9月の可能性も多少ある」と述べた。
中銀は2022年の政策金利を平均0.5%と予測。3カ月前の予測は0.3%だった。
2023年の政策金利の予測は平均1.0%。従来予測は0.8%だった。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210318T100803+0000