[ブリュッセル 18日 ロイター] - フランス、ドイツ、イタリアの3カ国は、新型コロナウイルスワクチンの輸出を規制する欧州連合(EU)の方針に支持を表明した。ワクチン不足を巡り各国が対立し、EU加盟国のワクチン確保が難しくなっていることが背景。
欧州委員会は17日、ワクチン接種率が高いもののEUにワクチンを輸出しない英国などへの輸出を禁止すると警告した。
その後開かれたEU大使による会合に出席した外交官や政府関係者3人によると、ドイツ、イタリア、フランス、デンマークはより厳しい輸出規制を支持した。
一方、関係者2人によると、オランダ、ベルギー、ルクセンブルグ、アイルランドはより慎重で、議論は来週のEU首脳会議で行われる予定だという。
EUは英製薬大手アストラゼネカが供給義務を果たしていないと批判。会合に出席した外交官は「全てはアストラゼネカへの不満が高まり、対処への圧力を受けていることに起因する」と述べた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210318T200338+0000