[モスクワ 18日 ロイター] - アフガニスタンの和平に関する協議が18日、モスクワで開かれ、ロシアと米国、中国、パキスタンの4カ国はアフガン政府と反政府武装勢力タリバンに対して直ちに停戦するよう呼び掛けた。
会議後に「われわれ4カ国はこの転換点において双方が対話し40年以上に及ぶアフガン内戦に終止符を打つ和平案に合意することを求める」との声明を発表した。
声明は、紛争当事者に暴力を抑制するよう訴え、タリバンに春と夏に攻勢をかけないよう求めた。また和平合意が成立すれば、4カ国は政治・経済的支援を行うと約束した。
米国は今回、ロシアが主催する会議に初めて代表を送り、ハリルザド・アフガン和平担当特別代表が出席した。米主導の和平プロセスに関係国の支持を求める姿勢を鮮明にした。
トランプ前大統領は5月1日までにアフガン駐留米軍を完全撤収することで昨年タリバンと合意しており、バイデン大統領は期限後も部隊を残すかどうか判断する必要がある。
アフガン国家和解高等評議会のアブドラ議長はモスクワでの会議後、政府の交渉担当者はタリバン側とどのような問題についても協議する用意があるとツイッターに投稿した。
「平和な環境で次回の協議を始めるために、標的を定めた殺害の中止と包括的な停戦を求めた」としている。