[ロンドン 29日 ロイター] - ジョンソン英首相は、イングランドで29日から一部のロックダウン(都市封鎖)が緩和されることに関連し、国民に慎重に行動するよう呼び掛けた。
欧州で新型コロナウイルスの感染が拡大しており、変異株のリスクもあると指摘した。
政府は新たに「健康増進局」を設置する。肥満やメンタルヘルスの問題に対処し、運動を促すことが狙い。同首相は昨年、新型コロナに感染し重症化した際、自身が「太りすぎ」だったと発言している。
イングランドでは29日から、最大6人または2世帯までの屋外集会が認められるほか、テニスやバスケットボールなど屋外スポーツ施設も再開される。社会的な距離を保つことが条件。
首相は「引き続き慎重に行動する必要がある。欧州で感染者が増えているほか、新たな変異株が国内のワクチン投与のリスクになっている」と発言。
「今日の緩和でも、全員が引き続きルールに従い、手、顔、距離のことを忘れずに、通知があればワクチンを接種する必要がある」と述べた。
29日からは、人と交流する際は屋外で過ごすよう促すため、新鮮な空気が感染リスクの低下につながることを訴える情報キャンペーンを開始する。
政府によると、新設する健康増進局は、地方・国・保健当局で連携したアプローチを取ることを目指している。政府は健康問題の約80%が食事、喫煙、運動に関連していると訴えている。