[モスクワ 29日 ロイター] - ロシア大統領府は29日、ミャンマーで市民の犠牲が増加していることに深い懸念を表明した。
ロシアの姿勢を巡っては、フォミン国防次官が27日に行われたミャンマーの国軍記念日式典に出席したことが軍政の正当化に当たるとして、人権団体などから批判が噴出している。
2月1日のクーデターで全権を掌握したミャンマーのミン・アウン・フライン総司令官は、ロシアは「真の友人」としてフォミン次官の式典出席を歓迎。一方、現地報道によると、27日は抗議デモ中に少なくとも114人の市民が死亡したと伝えられ、これまでで最も犠牲者が多かった。
ペスコフ大統領報道官は記者団に、フォミン次官を含む代表団のミャンマー訪問でロシアの姿勢が誤解されてはならないと言明。「市民の犠牲が増加している事態は深い懸念材料で、事態を注視している」と述べた。