[北京 14日 ロイター] - 中国は14日、台湾周辺での軍の活動を「戦闘訓練」と表現した。
台湾当局は、戦闘機や爆撃機の防空識別圏侵入など、中国軍による度重なる軍事活動を非難している。
12日には戦闘機や核爆撃機を含め25機の中国軍機が台湾の防空識別圏に侵入した。これまでで最大規模の侵入だった。
国務院台湾事務弁公室の馬暁光報道官は、台湾当局と分離主義者は「外部勢力」と共謀し、挑発を企て地域の平和と安定を脅かそうとしていると非難。
「人民解放軍の台湾海峡での演習は、この地域の現状に対応し国家主権を守るために必要な行動だ。外部勢力の干渉と台湾の独立主義者による挑発への厳粛な対応である」と述べた。
また、「人民解放軍の演習と訓練は、台湾独立を阻止し、台湾と米国の共謀は単なる憶測ではないというシグナルを送っている」と強調した。
台湾には14日に米国からクリス・ドッド前上院議員のほか、元国務副長官のリチャード・アーミテージ氏とジェームズ・スタインバーグ氏が到着する。
15日には蔡英文総統と会談する予定。蔡総統は繰り返し、台湾は独立国家と主張している
馬報道官は、総統との会談は台湾海峡における緊張を悪化させるだけと非難。「誇張された米国の『中国の軍事脅威』論に断固として反対する。『台湾カード』をもてあそんだり、台湾の独立主義者に誤ったメッセージを送ることにも反対だ」とくぎを刺した。