[ジュネーブ 25日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は、感染症によるパンデミック(世界的大流行)発生時の世界的な準備を整える国際条約の整備に向け、11月に会合を開くことで合意した。南アフリカ代表が25日、明らかにした。
WHOが今回のパンデミックへの対応で後手に回ったとの批判が出る中、欧州連合(EU)が各国の対応へのコミットメントを確実にするための国際条約の整備を提案していた。WHOはこの提案を受け入れ、最高意思決定機関である世界保健総会を11月29日─12月1日に開く。
テドロス事務局長は今回のパンデミックについて、感染拡大を報告するにあたり、国際規約の下での各国の対応がまちまちだったことが問題だったと指摘。パンデミック発生の要因として、国際的な連携と情報共有の欠如が挙げられるとし、パンデミック発生に対する準備を整備する条約でこうした「基本的な脆弱性」に対応できるとの考えを示した。