[シンガポール 31日 ロイター] - 米エネルギー情報局(EIA)の記録データによると、イラン産原油103万3000バレルを積んだ貨物が3月に米国に陸揚げされた。イラン産原油が米国に輸送されたのは1991年以来2度目となる。
この貨物は先週遅くに公表されたEIAデータに記録されていた。今回のデータは米当局がイラン産原油を運んでいたリベリア船籍のタンカー「Achilleas」を拿捕した後の月を対象としている。拿捕はイランの核プログラムなどを巡る米政府の経済制裁に沿ったもの。
EIAは貨物の詳細を開示していない。EIAからは今のところコメントを得られていない。
EIAデータによると、前回は2020年10月に日量3000バレルのイラン産原油・石油を米国が輸入したことが記録されている。この際も制裁プログラムの下で米国が差し押さえたものだった。
リフィニティブ・アイコンの海運データによると、Achilleasは3月に貨物をメキシコ湾岸沿いの米ガルベストン港に陸揚げした。