[モスクワ 21日 ロイター] - ロシア大統領府は21日、先週のプーチン大統領とバイデン米大統領の会談を受け、米国がロシアを「封じ込める」試みを停止するとは想定していないと表明した。米国による対ロシア追加制裁の可能性が浮上する中、両国は現実主義であるべきだと訴えた。
サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は20日、CNNに対し、ロシア反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の毒殺未遂に関し、米政府がロシアに対して追加制裁を準備していると明らかにした。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は記者団に、米国による追加制裁の可能性は承知していると述べた。
「首脳会談が建設的な雰囲気だったという大統領の発言は、米国との2国間関係に関するわれわれの冷静な見方が変わったという意味ではない」と説明。
「同関係において現実主義と冷静さが最も重要で、この2つに基づくと、首脳会談の建設的で前向きな結果は、米国がロシア封じ込めの政策を破棄することを全く示唆していない」と強調した。
ロシア外務省は21日、両国は相互の大使館業務の「正常化」について話し合う予定だと明らかにした。
プーチン、バイデン両氏は相互に一時帰国させていた大使の復帰で合意。ロシアの駐米大使は20日に帰任した。