[イスタンブール 21日 ロイター] - トルコ憲法裁判所は21日、少数民族クルド系の野党、国民民主主義党(HDP)の非合法化を訴える検察の申し立て受理した。国営アナトリア通信が伝えた。
HDPのサンジャル共同党首は党幹部らと協議後に記者団に対し、起訴には法的根拠がないと主張し、裁判に勝利すると述べた。
起訴の狙いは「クルド人とその意思」に対するもので「トルコの民主主義への希望を破壊し、自由の希求を押さえつけ、平和の夢を完全に葬り去ることも目的としている」と非難した。
HDPはトルコ当局がテロ組織と見なす反政府武装組織、クルド労働者党(PKK)とつながりがあるとして、エルドアン大統領の与党・公正発展党(AKP)が活動を禁止するよう求めている。
HDPはテロ組織との関係を否定し、今回の起訴は「政治的な動き」と批判している。