[アンバギオルギス(エチオピア) 28日 ロイター] - エチオピアのティグレ人民解放戦線(TPLF)は28日、ティグレ州の州都メケレを政府軍から奪還したと表明した。双方は8カ月近くにわたって戦闘を続けていたが、政府軍が一方的に停戦を宣言した。
地元住民によると、メケレではTPLFの兵士を祝福する市民の姿が見られた。
戦闘では数千人が死亡。200万人以上が家を追われ、数十万人が飢餓の瀬戸際に追い込まれている。
最近の報道によると、政府軍とTPLFの戦闘はメケレ以外の地域で激化していた。
TPLFの報道官は28日夜、ロイターに衛星電話で「ティグレ州の州都メケレは、われわれの支配下にある」と述べた。
エチオピア政府はTPLFを追放後、ティグレ州に暫定的な地方政権を樹立したが、同政権の要請を受けて停戦を宣言したと説明。
同日遅く「今回の一方的な停戦は、6月28日から農業の繁忙期が終わるまで続く」と表明した。エチオピアでは5月から9月まで種まきの時期が続く。
ロイターは、今回の停戦がTPLFとの協議の上で決まったかどうか現時点で確認できていない。
TPLF報道官は同日、「全ての敵がティグレ州を去るまで戦う」との音声メッセージをフェイスブックに投稿した。