[ワシントン 28日 ロイター] - 米ニューヨーク州の検察当局は今週、トランプ前大統領の一族が経営するトランプ・オーガニゼーションに絡み同社の最高財務責任者(CFO)を起訴する可能性が高いが、トランプ氏自身は起訴しない見通しだ。事情に詳しい複数の関係筋が明らかにした。
トランプ氏の弁護士を務めるロナルド・フィシェッティ氏は28日、検察当局との話し合いに基づくと、トランプ氏は今回起訴されないだろうと述べた。
事情に詳しい関係者は、検察がトランプ・オーガニゼーションのアレン・ワイゼルバーグCFOへの起訴を準備しており、同社の起訴も検討していると述べた。
マンハッタン地区検察のサイラス・バンス検事は3年近くにわたりトランプ氏の不動産取引について調べてきた。今回の起訴は主に、ワイゼルバーグ氏ら会社関係者が家賃無料の住居や自動車リースなど会社の特典や利益を確定申告で報告せずに受けていたかどうかに焦点が置かれているという。検察が準備している起訴内容は不明。