[ワシントン 31日 ロイター] - 米財務省は先週、自国政府とそのコントラクターに対し、アフガニスタンで引き続き人道支援を後押しするための特定ライセンスを付与した。米財務省当局者がロイターに明らかにした。
米政府はアフガンを掌握したイスラム主義組織タリバンをブラックリストに載せて制裁対象としているものの、今回の新ライセンス発行(8月25日付)により、米国とそのパートナーはアフガンの人々に対する食料・医薬品提供を含む人道支援を行える。期限は2022年3月1日。
外国からの支援に対する依存度が大きいアフガンを巡っては、タリバンへの米制裁が人道危機を加速させるとの懸念が出ていた。
米財務省当局者は「これはアフガニスタン国民を支援するための的を絞った人道支援だ」と説明。支援がタリバンに向けられることはないと付け加えた。
米財務省は通常、特定ライセンスの発行を公表していない。