[ブリュッセル 1日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会のアジア太平洋地域担当マネジングディレクター、ギュンナー・ウィーガント氏は1日、EUはイスラム主義組織タリバンと関わる必要があるが、アフガニスタン新政権としての正式な承認は急がないと述べた。
また、約3万人におよぶアフガニスタン人の再定住に向け、欧州委は今年から来年にかけて3億ユーロの資金を確保する見込みとした。
ウィーガント氏は、タリバンとの公式な関係はタリバンが人権の尊重など特別な条件を満たした場合にのみ成立すると指摘。タリバンが統治をうまく行えるかは不明だが、EUにとって公式な関係を結ぶための重要な条件は包括的かつ代表的な暫定政権の樹立とした。
さらに、タリバン承認に向けた他の条件として、国外退避を希望するアフガニスタン人の自由な通行を認めること、海外勢力やアフガニスタン旧政府に属する者への報復を控えること、アフガニスタンがテロの温床にならないようにすることなどを挙げた。