[プレトリア 4日 ロイター] - 南アフリカの地方選挙は、4日公表の最終結果で、与党・アフリカ民族会議(ANC)の得票率が46%と、1994年の政権獲得以来、最低の水準に落ち込んだ。
相次ぐ汚職や公共サービスの質の悪さが支持率低下の原因となった。前回2016年の地方選では、ANCは54%の票を獲得していた。
ANCは支持率の低下が続いており、今回の地方選で得票率が50%を割り込んだことを踏まえると、将来的には政権を失うことも考えられる。ただ、現時点で野党の支持基盤は弱い。
得票率2位は民主同盟(DA)で22%、3位はマルクス主義の経済的解放の闘士(EFF)で10%。
有権者の間では、DAは特権階級の少数の白人層の政党との受け止め方が依然として多い。EFFは過激な主張をする傾向があり、一般の有権者を広く取り込めていない。
ANC幹部は、今回の選挙結果ついて「襟を正せという、われわれに対するメッセージだ」と述べた。