[ワシントン 13日 ロイター] - 13日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、米軍が2019年の過激組織「イスラム国」(IS)との戦いで、女性と子供最大64人の死者を出したシリアでの空爆を隠蔽していたと報じた。
空爆はシリアでの地上作戦を任務とする機密の米特殊作戦部隊が命じ、バグーズ付近で2回連続して行われたという。
同紙によると、シリアの空爆作戦を監督する米中央軍は先週、空爆について初めて認め、正当性を主張した。
中央軍は13日付の声明で、IS戦闘員16人と民間人4人を含む80人がこの空爆で死亡したと説明。残り60人に関しては女性や子供が戦闘員だった可能性があり、民間人かどうかは不明とし、同紙に示した主張を繰り返した。空爆は「正当な自己防衛」で、民間人の犠牲を回避するための「適切な措置が取られた」という。