[アンカラ 20日 ロイター] - 複数のトルコ外交筋は20日、同国が昨年11月にロシアとウクライナを巡る緊張緩和に関与する考えを表明したことについて、両国が前向きだという考えを示した。
また、欧米やロシアなどでつくるOSCE(欧州安保協力機構)ミンスク・グループの会合開催についても協議しており、ウクライナ東部ドンバス地域について議論される予定だと明かした。
イスタンブールで予定される会合の日程は決まっていないが、ロシアやウクライナ、OSCEミンスクグループ、ドンバスの代表者が参加する見通しで、会合は「頻繁に」開かれる計画だという。
一方、ロシア大統領府のペスコフ報道官は、こうした会議が準備されていないとロシア通信(RIA)に述べた。
北大西洋条約機構(NATO)加盟国のトルコは、ロシアとウクライナ双方と良好な関係を築いているが、シリアとリビアにおけるロシアの政策、2014年のロシアによるクリミア併合には反対している。
エルドアン大統領は20日、2月にウクライナを訪問する考えを示し、「この地域で戦争が起きるという考えは、両国に関係を持つ国としてトルコへの動揺につながる。われわれの願いは、プーチン大統領とゼレンスキー大統領をできるだけ早く引き合わせることだ」と述べた。