[ワシントン 20日 ロイター] - 米上院で20日、投票権保護に向けた民主党の取り組みが相次いで頓挫したことを受け、超党派の上院議員グループは、選挙結果の保護や選管当局者への嫌がらせ阻止などに的を絞った限定的な選挙改革法案について議論に乗り出す。
グループは共和党のスーザン・コリンズ議員が主導し、民主党のジョー・マンチン、キルステン・シネマ両議員も参加。連邦議会議員に大統領選の結果に異議を唱えることを認める1887年選挙人集計法(ECA)の見直しについて21日に議論する。
ECAは昨年1月6日にトランプ前大統領や共和党関係者が大統領選の結果を覆そうとした取り組みにつながり、選挙結果の認定手続きを行っていた議会を同氏の支持者らが襲撃した。
コリンズ氏は記者団に対し「1月6日に起きた問題の多くに対処し、選挙への信頼を回復する真に超党派の選挙改革法案」を目指すと述べた。超党派グループには民主党メンバーが6人含まれているという。
ホワイトハウスはこうした取り組みを歓迎した上で、ECA改革は投票権保護に向けた包括的な法案の代わりにはならないと強調した。
議員らは、ECA改革には超党派の支持があるとみている。