[カイロ 25日 ロイター] - サウジアラビアとタイは25日、約30年ぶりに行ったハイレベル協議の結果、大使を相互に派遣することで合意した。
サウジは、1989年にタイ人の王室従業員が約2000万ドル相当の宝石を盗んだ「ブルーダイヤモンド事件」以来、タイとの外交関係を格下げしていた。盗難事件後も、タイでサウジの外交官3人が一夜のうちに殺害されるなどの事件が続いた。
サウジを訪問したタイのプラユット首相とサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は共同声明を発表。「近い将来」大使を任命し、両国間の経済・貿易関係を強化することで合意したと明らかにした。
サウジアラビア航空も25日、ツイッターで、5月にタイとの直行便運航を再開すると発表した。
共同声明によると、プラユット首相は「89─90年にタイで発生した悲劇に深い憂慮」を表明し、同国政府は新たに証拠が見つかればしかるべき当局に対応を指示する用意があると言明した。