[25日 ロイター] - 米サンフランシスコ市当局は25日、アジア系米国人居住地区における警らを強化する方針を明らかにした。2021年に市内で発生したアジア系に対する憎悪犯罪が前年の9件から60件に急増したのを受けた措置。
米国では他の大都市でも過去1年間にアジア系に対する憎悪犯罪が急増しており、ニューヨーク市警は昨年12月、21年の関連犯罪は129件で、前年の28件から大幅に増加したと報告している。
サンフランシスコの警察トップ、ウィリアム・スコット氏は記者会見で、新型コロナウイルス禍で人員不足が生じている中でもチャイナタウンへの警官派遣と巡回を増やすよう指示したと説明した。
同市のチャイナタウンでは2月19日に春節のパレードが予定されており、ロンドン・ブリード市長とスコット氏は春節に先立ちチャイナタウンの住民保護を強化している。
ブリード市長は、「ここは素晴らしいコミュニティーで、特に高齢者など住民への暴力が後を絶たないことに心を痛め、苛立ち、恥じ入り、憤っている」と述べた。