(英文の訂正により、第4段落の「会合を阻止する手続き上の投票」を「会合を阻止する投票」に訂正します。)
[国連 27日 ロイター] - 米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は27日、ウクライナ情勢を巡り国連安全保障理事会の公開会合を31日に開くよう要請したことを明らかにした。
ウクライナに対するロシアの「脅迫的行為」や、ウクライナ国境およびベラルーシへのロシア軍展開について協議するよう求めた。
大使は声明で「ロシアは他にもウクライナを標的に不安定化を招く行為を行っており、国際平和と安全保障、国連憲章に明白な脅威をもたらしている」と主張。「様子を見る時ではなく、安保理の全面的な注意が今必要だ」と訴えた。
安保理常任理事国は会合を阻止する投票(訂正)を要請することが可能で、開催阻止には9カ国の賛成が必要になる。中国、ロシア、米国、英国、フランスは拒否権を行使できない。国連外交筋は、31日の会合阻止を試みても失敗に終わる可能性が高いとみている。
ロシアによる2014年のクリミア併合以降、安保理はウクライナ情勢を巡り数十回にわたり会合を開いているが、ロシアが拒否権を握るため措置を打ち出せていない。