[サンパウロ 7日 ロイター] - ブラジルのルラ元大統領(76)は7日、10月の大統領選に向けた立候補を正式に表明した。左派のルラ氏は、極右のボルソナロ大統領の権威主義的な政権から民主主義を守るため国民に団結するよう訴えた。
ルラ氏は集会で、自身の敵は統治ができず、無能さを隠すために国民に絶えずうそをついていると、ボルソナロ氏の名前を出さずに述べた。
「ブラジルは現在、極めて深刻な状態を経験している。われわれはそれぞれの違いを克服し、われわれを支配する無能と権威主義に代わる道を築くことを余儀なくされている」などと主張した。
最近の世論調査ではルラ氏がボルソナロ氏に対して優位を保っているが、ボルソナロ氏は福祉支出を増やすなどして支持を広げつつある。
ルラ氏はまた、中道派のジェラルド・アルキミン元サンパウロ州知事を副大統領候補に選んだことを明らかにした。