[上海/台北 11日 ロイター] - 米海軍第7艦隊は、ミサイル巡洋艦ポートロイヤルが10日に台湾海峡を通過したと発表した。米軍の艦艇が同海峡を通過するのは過去2週間で2回目。中国人民解放軍東部戦区は11日、米国は故意に緊張を高めていると反発する声明を出した。
第7艦隊は声明で、国際法にのっとり、台湾海峡の国際水域を通過する「通常」の活動だったと説明。「自由で開かれたインド太平洋への米国のコミットメント」を示すものだとした。
人民解放軍は9日、統合戦闘作戦の強化に向け台湾周辺で演習を先週行ったと発表したばかり。
東部戦区は11日の声明で、ポートロイヤルの台湾海峡通過を監視し、警告を発したと表明。同戦区の部隊は「高い警戒度を常に維持し、あらゆる脅しと挑発に断固として対抗し、国家主権や領土の一体性をしっかりと守る」と強調した。