[ビリニュス 10日 ロイター] - リトアニア議会は10日、ウクライナにおけるロシアの行為を「ジェノサイド(大量虐殺)」で「テロ」とする決議案を全会一致で可決した。戦争犯罪を裁くため、第2次世界大戦後のニュルンベルク裁判を手本とする国際法廷を設置するよう呼びかけた。
決議案はシモニテ首相らが共同提案し、ロシア軍による戦争犯罪には民間人に対する故意の殺害や集団レイプ、ロシアへの強制移住、経済インフラや文化遺産の破壊が含まれるとした。
「ロシア軍は意図的かつ系統的に民間の標的を爆撃対象に選んでおり、ロシア連邦はテロを支援し実行する国家だ」としている。
タス通信によると、ロシア下院のスルツキー国際問題委員長は、決議案に法的拘束力はなく、米国の反ロシア的見解を復唱したにすぎないと一蹴。ロシアに対する「現実と関係ない」偏った行為の一環だと述べた。