[メキシコ市/サンパウロ 10日 ロイター] - メキシコのロペスオブラドール大統領は10日、米国が来月開催する米州首脳会議について、域内の全ての国が招待されなければ出席を見合わせる意向を示した。
関係筋によると、ブラジルのボルソナロ大統領も出席を見合わせる可能性が高い。
会議では、移民、環境、民主主義について協議する予定。中南米の2大国であるメキシコとブラジルの首脳が欠席すれば打撃となる。
米国は、強権主義の社会主義政権が統治するキューバ、ニカラグア、ベネズエラを米州首脳会議に招待するか明らかにしておらず、左派のロペスオブラドール氏は定例会見で「全ての国が招待されない場合、メキシコ政府の代表は派遣するが、私は出席しない」と述べた。
一方、関係筋によると、右派でトランプ前米大統領を支持していたボルソナロ氏は、側近に出席しない意向を伝えた。理由は明らかにしていない。ボルソナロ氏はバイデン大統領とまだ会談していない。
米国務省のプライス報道官はどの国を招待するかは決めておらず、正式な招待状はまだ出していないとコメント。
ロペスオブラドール氏は米国が中米諸国に十分な投資を行っていないと批判している。